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[no.243] 2010年12月4日 写真研究会「風」メンバーと”千代田路子さんの個展おめでとうの会”盛り上がる。APA創立50周年記念写真展に作品を出品した・・・・・。

昨日は、写真研究会「風」のメンバーと写真展めぐりをした。最初に見たのは、今森光彦写真展「地球いきものがたりー小さな生命に出逢う旅」。品川のキヤノンギャラリーSで今月18日まで開催している。全4倍以上に引き伸ばされたプリントが並ぶ会場は圧巻ではあったが、なにか大味すぎるきらいがあった。彼の海外取材の傑作選のような気もした。「地球は、生命という循環があるから美しい。」というテーマは展示されている写真からは僕には伝わってこなかった。今森君とは2005年度の日本写真協会賞年度賞をともに受賞した仲だが、彼は以後一層メジャー街道を驀進している。僕はといえば相いも変わらずにマイナー路地裏を徘徊しているありさまである・・・・・・。

 

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次に向かったのは、六本木の富士フイルムフォトサロンで開かれているAPA創立50周年記念写真展「Made in Japanー現代を代表する226人の写真家が捉えた日本」だ。僕も依頼があったので、「琉球・OKINAWA-平和の礎」を出品した。主な出品写真家は、田沼武能、竹内敏信、田中光常、木村恵一、白旗史朗、テラウチマサト、Baku斉藤、須田一政、海野和男、芳賀日出男、芥川仁、水谷章人、南川三治郎、桑原史成、丹地敏明、杵島隆、織咲峰子、熊切圭介、橋口譲二、栗原達男、細江英公、中谷吉隆、木下晃、立木義浩、大石芳野、管洋志、沼田早苗の各氏ら226人である。こうしたそうそうたる写真家たちがAPA創立50周年を祝うために作品を提供して協力したのにもかかわらず、展示方法があまりにひどかったのにはがっかりした。特に作品の近くに撮影者を明示していなかったのには驚いた。会場の隅と置いてあるチラシには撮影者名があったが、展示作品の所に作者名がなければほとんど意味をなさないと思った・・・・・・。(12月17日~24日まで同サロンの大阪会場で巡回展) その後、マガジンハウスから出版した同名の写真集(3800円)はきちんとした物で、作者のコメントも日本語と英文で載せてあり、APA創立50周年にふさわしい出来であったと思った。

☆APAとは社団法人日本広告写真家協会の略称

 

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すっかり日が暮れてXマスのシーズンが近づいたのか六本木の街路樹にはイルミネーションが灯りはじめていた。最後に向かったのは千代田路子写真展「Abyss of time」だ。四谷のトーテムポールフォトギャラリー(03-3341-9341)で、今月5日(日)まで開いている。千代田さんは「風」のメンバーなのでこの日、有志でささやかなお祝い会を計画していた。写真は彼女のモチーフである日常の光景のなかから「生死感ーそして再生」というテーマに挑んだものだ。やや消化不足と言う面もあったが全体としては見ごたえのある写真展だった。千代田さんの独特な感性にさらに研きをかけていってほしいと思った。「風」のメンバーは鈴木紀夫事務局長、塩崎亨編集長と菱山忠浩元会員が集まった。(株)タムロンの広報・宣伝課のYさんと新宿二コンサロンで個展「The long and winding road」を6日までを開催している古賀無太郎君も参加した。会場近くの韓国居酒屋でマッコリとケジャンなどオール韓国料理で写真談議が大いに盛り上がった。飲み足りな~いとさらに2次会へ繰り出したのは言うまでもないね。このメンバーでは・・・・・・・・。

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