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[no.241] 2010年11月29日 書家・榊原莫山の「野の書・土の書」の話を聞いていたら突然に詩ごころが湧いてきたのだ・・・・・・。

 

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(写真はネパール・ヒマラヤ ムスタン地方カグベニ村の僕が20年来常宿にしている家からの光景。僕の遺骨はこの村の北を削るように流れるカリガンダキ川岸の谷間に散骨して欲しいと願っている。地元の酒・ロキシーとともに・・・・・・)


昨日、たまたま付けていたNHKテレビのアーカイブ番組で、1984年放映の「榊原莫山 野の書・土の書」とか言う番組の再放送を眺めていたら突然と詩ごころが湧いてきて以下のような俳句を漠然と詠んだ・・・・・。

口紅の拓本つくり冬うらら
早池峰の深山にひびく里神楽
餓死供養の石塔ならぶ冬田道   風写

中国・四川省の成都郊外の三国志の英傑・趙雲こと子龍の墓を詣でたときに、友人の女流書家が枯れ野のなかに倒れていた子龍の碑を思わず口紅を出して拓本を取ったことを思い出して詠んだ。後の句は先日、みちのくの旅をした時に出逢った光景を詠んだものである。不思議なもので何故、莫山の話を聞いていて詩ごころが急に湧いてきたのかは、僕にもよくわからない・・・・・・。

 

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