写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

[no.213] 2010年9月25日 「フォトコン」11月号、23回目の連載は藤森編集長との対談に。仕事に油が乗っている世代との酒席はパワーがもらえて面白いね~。

昨日は「フォトコン」11月号の連載企画「小松健一の写真道場」で、藤森邦晃編集長と対談するために午前中に家を出た。久しぶりの八丁堀である。坂本副編集長と3人で1時間半ほど話した。その内容については、同誌11月のお楽しみであるが、23回目となるこの連載企画の意義と目的について討論したのである。僕はカメラ雑誌が本来もっている魅力とその価値がそこなわれつつあるのではないか。時代に迎合し過ぎて自らの首を絞めてはいないのか。今一度、原点を見つめて考察する必要があるのではないか・・・・・などと語ったのである。遅い昼飯を坂本君と一緒に近くの旨い天ぷら屋さんへ行って食べた。昼からのビールは旨いが酔いが回る。その足で、東銀座まで歩き、9月に移転してきた日本写真家ユニオンの新事務所へ行ってみた。事務局長の唐木理事がいて、珍しく缶ビールを出してくれた。窓からの前のビルの蔦が美しいのでパチリ。29日に臨時総会を開くというので、その事などを話しておじゃました。その事務所から銀座方面へ5分歩いた場所に、8月に急死した友人の宮地くんと板見浩史さんの「ジョフイー・コミュニケーションズ」がある。企画、編集、制作会社だ。5年前に設立したばかりだった。2人とも僕とは30年来の友人で、同年代ということもあってよく飲んだものである。真の仲間を突然失った板見さん、心配していたが思いのほか元気だったので安心した。ここでも宮地くんが好きだったからとビールをすすめられて2人でやっていると写真家の大山謙一郎さんがやって来て、宮地くんもふくめてビールで乾杯をした。その後、また歩いて銀座キヤノンサロン、銀座アートギャラリーと写真展を見てまわった。2つともいい写真展であった。

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池袋の沖縄料理の店、みやらびへ寄った。先日、パナマ帽を忘れてしまっていたのと『太宰治と旅する津軽』を注文を受けていたので届けるためである。すぐ帰るつもりであったが、隣の席にいたEDWINのヘッドのKさんと日本経済新聞社のメディア局のS次長と10月から中国の北京駐在となる富士電機のシステム部長のTさんと盛り上がってしまった。3人は釣り仲間で、ネットで知り合ったという。おもしろい出会いだ。Tさんは俳句と写真が趣味で中国通ときているから自然に話は弾んでくる。Kさんの工場は津軽に3つあり、よく行っているらしく津軽に詳しい。僕の太宰の本を買ってくれて、会社の人たちにPRしてくれるという。ありがたいものだ。さらに僕の太ったウエストに合うジーパンを用意してくれ、10月2日の両国国技館でおこなわれる千代大海の引退相撲と断髪式に招待するというのだ。翌日におこなわれる朝青龍の断髪式の方が興味はあるが、とにかく直に見たことがないので行ってみようと思う。3人とも僕よりも一回り以上若いが仕事をバリバリこなしている世代なので元気をもらった。早く帰っても別段することもなかったので、彼らと出会えたことは、楽しかった。この前までは狂気のような暑さの日々であったが突然の冷気で肌寒い夜となった。でも、帰宅してからも今夜の出会いはこころ温まるものがあってじっくりと休めたのある・・・・・・。

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