8月25日、都内新橋において同人誌「一滴」(しずく)の第110回目の句会が講師に中原道夫さんを招いて開かれた。21人が炎暑のなか出席した。思い返せばこの会を始めてから間もなく10年になろうとしている。代表の岡井輝生さんのご苦労を思うと大変なものがあったとことだろう。同人誌「一滴」も10号数えた。句会は中原講師の軽妙な語り口でずんずんと進んでいった。この日僕が出した句は、先日のみちのく取材で題材を取ったもの。その日に詠んだので、自信はてんでないものばかりだが、ここに記録しておこう。
鹿踊り太鼓遠のく夏の果て
炎天に風生ませいる鬼剣舞
山の湯や古老はぴしゃり夏の虻 (風写)
この3句のうち最初の「鹿踊り・・・」の句が中原道夫特選5句に選ばれた。「炎天に・・・」は予選通過であった。同人の選で票が多かったのは、「炎天に・・・」の句であった。句会終了後、句会110回を祝って懇親会をした。15人が参加。中原講師を囲んで俳句談義が盛り上がったのは言うまでもない。第1回全国フォトx俳句選手権(信濃毎日新聞主催)の仕掛け人でもある同人の中谷龍子さんが最後にしめて会は終わった。希望者で2次会へ。前回も行った俳句をご夫婦でしている「酒房 いそむら」。落ち着いたいい店だ。中原さんも常連客で以前から通っているとのこと。ここでも焼酎のボトルを1本空けて、さらに全員で3次会へ。地元の同人の案内でスナックでカラオケを歌った。その頃は、みな相当酔いがまわっていて、僕も写真を撮ったがご覧の通りのピンボケ、手振れであるが、これもひとつの記録と思いここに掲載する。終電の時間が気になっていたので僕と中原さんとで先に失礼して家路を急いだのであった・・・・・・。