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[no.195] 2010年8月19日 桑原史成写真展「激動の韓国ーその四半世紀の記録」、銀座二コンサロンで31日まで。韓国の写真家・ユンチュヨンさんを囲んで呑む・・・・。

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8月18日、銀座二コンサロンで、桑原史成写真展「激動の韓国ーその四半世紀の記録」のオープニングパティーが開かれたので、上州から戻ったばかりで疲れていたが出かけた。桑原さんとは40年近い付き合いで、写真家のなかでもとりわけ先輩としてもその仕事は尊敬している写真家なので無理をしてでも行こうと思っていたのである。会は桑原さんの人柄を感じさせる和気会い合いとしたものであった。奥様とも十数年ぶりにお会いして懐かしかった。写真家で映画監督でもある本橋成一さんも韓国の酒、「まっこり」を美味しそうに呑んでいた。会場にはドキュメンタリーの写真家の顔がめずらしく多かった。本当に何十年ぶりの編集者などとも再会できて楽しい会であった。また、この日の午前中に告別式がおこなわれた編集者の宮地敏行君を惜しむ声も会場のあちこちで聴こえた。宮地君がいたならきっと旨そうに「まっこり」を飲み干しているだろうなと思いなが天国の彼に献杯をしたのだった・・・・・・。

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☆オープニングパティーの終了後、韓国の著名な写真家ユン チュヨンさんを囲んで一杯やろうということになり、写真家の江成常夫さん、宮崎から来ていた芥川仁(日本写真家ユニオン理事長)さん、バク斉藤(日本写真家協会常務理事)さん、昆虫写真家の海野和男(ニッコールクラブ幹事)さんと銀座ライオンへ行った。話は多岐にわたったが、ユンさんが南米のチリ大使だったというので、僕とチリの話で盛り上がった。韓国の文化大臣も歴任されたという。その彼が、「今の日本の写真界を救うのは、幕末に吉田松陰が開いていた松下村塾の写真版をいま、ここにいるあなた方が創ることだ・・・」との指摘は胸を打った。現在の混迷した写真表現に、いまこそ進むべき方向性をきちんと指し示さねばならないのではないかと、その語気はきつかったが、後輩の僕らに深い愛情を感じたのである。楽しくも有意義な時間はあっという間に過ぎ、10時を廻っていたのでお開きとした。固い握手をそれぞれがして別れた。そうしたら海野さんがもう一軒行きましょうというので、芥川さんと僕の3人で有楽町駅近くの店に入った。そこでも引き続き、1時間半ほど、熱い写真談議がくり広げられたのであった。

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