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[no.189] 2010年7月29日 「二コンD3S」の使用マニアルのレクチャーを受け、熊切大輔写真展を見て、日本写真界の長老・丹野章さんと語った夏の宵・・・・。

 

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今日は、月に一度の病院の定期健診を受けた後、銀座へ行った。写真弘社へ寄ったあと、台湾の海洋先住民族を12日間取材して帰国したばかりの塩崎亨君と会った。30日から宮沢賢治の本の出版のための取材で、東北地方を巡ってくるのだが、その際、使用する「二コンD3S」の使い方を教えてもらうためだ。もう何回も撮影しているのだが、少し経つと全て忘れてしまう。普段はすべて手動式の旧型カメラだから、あれこれとスイッチやボタンだらけでまったくのちんぷんかんぷん。オーソドックスにフイルムを詰めてシャッターを切るのみというのが何と楽なことかとつくづく思ってしまう。1時間ほど基本的なレクチャーを受け、おおよそは理解できた気がしたが、やはりちょっぴりは不安である。でも、ぶっけ本番で勝負だ!! 

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近くの銀座キヤノンギャラリーで今日から8月4日まで「熊切大輔写真展 ”演じるコトー俳優 石丸幹二の1年”」を開催している。今晩はそのオープニングレセプションだったので、塩崎君と出かけた。大輔君は、熊切圭介日本写真家協会副会長の息子さん。彼自身もJPS会員で、現在、協会のさまざまな行事を先頭に立って引き受けている若手写真家のホープである。大輔君の家族をはじめ、JPS役員、多くの先輩写真家たちも見えていて和やかな会であった。熊切さんのお孫さんが可愛らしかったので、二人で撮った。僕が「まるで恋人同士みたいだね・・・」とゆうとお孫さんが「お似合いでしょ。恋人だもの」と言ったので、熊切さんは、顔を赤らめながら微笑んでいた。熊切さんの写真の先生である写真界の長老・丹野章さんも見えていたので、久しぶりに近くの居酒屋へと会を早めに失礼した。丹野さんの誕生日が近いこともあったが、やはり話しは、戦後の写真史と著作権・肖像権の話が弾んだ。いつもながら丹野さんの話しはどんなに飲んでいても深い。この夜は、一杯190円というギンギンに冷えているニッカウヰスキーのハイボールをぐびぐびとやりながらの談話であった。僕は丹野さんと同年代で、このニッカが大好きだった写真家・故目島計一さんを思い出しながら飲んだのだった。

 

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