写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2010年1月9日 新年早々、風邪の体に鞭打ちながら挨拶まわりと写真展めぐりをしたのだ~。

あの厳しかった中国取材でも風邪ひとつひかなかったのに、正月早々田舎へ帰って風邪をひいてしまった。いつもは新年の挨拶回りはしないのだが、昨年末は写真関係の忘年会にはひとつもでなかった不義理をしたこともあり、1月5日から幾つか写真展を周った。まずポートレイトギャラリーのテラウチマサト写真展「島姉妹」に行った。彼とは一昨年の日本写真家ユニオン第3回公募展の審査を一緒にした関係もあり、顔を出そうと思っていた。日本写真文化協会の新年会も兼ねていたので、会場は写真関係者をはじめテラウチさんの若いモデルさんや女性ファンたちの熱気で会場はムンムン。とても写真をじっくり見るどころではなかかった。


翌6日は、アイデムフォトギャラリー・シリウスの関口照生写真展「地球の笑顔」に顔を出した。7日のオープニングパーティの案内状がきていたが、そう毎日は出れないので写真展だけは見ておこうと思ったのだ。女優竹下景子さんの夫としても知られているが、れっきとした日本写真家協会の同じ写真家仲間でもある。次に銀座ギャラリー・アートグラフで開催している飯島幸永写真展「日本画家・堀文子ー美の旅人」。飯島さんとは古い友人で俳句仲間でもある。彼の人物写真には卓越したものを感じる。ちょうど田沼武能JPS会長も見えられていて「毎日会うね。ご苦労さま・・・」と笑いながら仰られたので、思わず苦笑した。


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中国取材で撮影したフイルム86本を写真弘社へ現像に出した後、飯島さんと銀座二コンサロンへ行った。長江で落下し故障した愛用の二コンF3/PHPを修理に出した後、三木淳賞の10周年記念「クロッシング・カオス1999-2009」のオープニングパーティに出席した。第2回受賞者の鈴木忍さんは、JPUの加入の時に僕が推薦人になった人。いま彼女は理事としてがんばっている。第8回の受賞者は石川直樹君。いま若手では一番注目され、活躍している写真家だ。体調が良くなかったので、三木さんご子息などに挨拶をすませて早々と失礼をした。


僕と石川君とかんばっている美術出版社の編集者のNさん(傍らにいた写真家某君がシャツターを切ったがご覧の通り。残念!)

僕と石川君と美術出版社でがんばっている編集者のNさん(傍らにいた写真家某君がシャツターを切ったがご覧の通り。残念!)


そして一日置いた8日。品川キャノンギャラリーSでオープンした石川直樹写真展「ARCHIPELAGO アーキペゴラ」へ行った。風邪が治らず咳込みがひどいので、正直止めようかとも思ったが本人にも行くよと約束していたし、中国5000キロの旅をともにした鈴木さん、塩崎君それに烏里君の3人にも声を掛けていた。パティーが終わった後、4人で無事帰国したことに乾杯することになっていたからである。石川君とも話したが、久しぶりに日本写真界の最長老の芳賀日出男さん、丹野章さん、それにJPS副会長の熊切圭介さんとじっくりと話せたのがうれしかった。石川君は日本の写真界を将来牽引していくだろう有望株である。直向きに創作活動をしていくことを切に望むものである。品川駅前の路地裏を入った焼き鳥屋で、中国の思い出を肴に楽しい酒を飲み交わして帰路についたのはすでに11時を廻っていた。

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