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2009年10月5日 土佐・倉敷・瀬戸内の旅 写真日記ー2日目

10月5日9時30分より、いよいよ第63回高知県美術展覧会の審査がいっせいに開始された。写真の審査会場となる高知市文化プラザへ、迎えに来てくれた立会い人の高知新聞写真画像部長の土居さんと行くとすでにスタッフ20数名が準備を終え緊張した面持ちで僕を迎えてくれた。応募作品総数は1620点、ここ数年より応募者数とともに増加しており、審査員としても安心した。作品は全紙、全倍のパネル仕上げとなっており一点一点見ていくのに大変な労力がかかる。第一日目は、入賞、入選候補作品336点まで絞ることを目標として審査を開始した。他の7部門と比較すると圧倒的に応募作品数が多く審査に時間がかかるという。審査会場はし~んと静まりかえっているが、応募者の熱意がひしひしと伝わってきて僕は何度も汗を拭いながら作品と格闘を続けたのであった。


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午後6時過ぎ、ようやく一日目の審査を終えて土居部長が行きつけの小料理屋へ案内してくれた。僕は路地裏のこの店がすっかり気に入ってしまい、翌日も足を運んだ。とにかく親父さんの食材へのこだわりがいい。僕らは意気投合してしまった。これからも土佐へ行ったら必ず寄りたい店ではある。僕が旨いと思ったいくつかのメニューを紹介するぜよ。先ずは定番の鰹の刺身、しかしさらに旨かったのが鰹のはらんぼと鰹の酢じめに鰹せんべい。土佐のぶしゅかんという柑橘類をたっぷりと絞って食ったゴマ鯖のぶつ切り刺身も絶品。秋に取れる四方竹という小さな竹の子の丸かじり、ゆべしの味噌柚子漬け、ゴーヤの佃煮などなど。それらを火振りの栗焼酎でいただくと審査の疲れも忘れさせてくれるのである。


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