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2009年10月1日 「第63回高知県美術展覧会」審査員の依頼を受け、土佐へと旅立つ!

早いもので、今年もすでに今日で10月に入った。陰暦十月の異称では、神無月とよばれている。このカミナヅキについては諸説あるが、新穀により酒を醸す醸成月(かみなしづき)の意ともいわれているのが酒好きの輩たちにとっては、うれしい季節である。とかく日本人は何かとかこつけて酒宴をひらいてきた。花見酒からはじまり、月見酒、、雪見酒と・・・・と。たんなる呑み助の言い訳ではないかと思いたくなるような都合に好い風流ではある。この時期のことを他に、時雨月、神去月、初霜月などとも呼ぶと歳時記には記されている。

10月4日から土佐へ3年振りに行く。今回は第63回高知県美術展覧会の写真部審査員として依頼を受けたからである。この展覧会の規模やレベルは以前から全国でも有数のものとは聞いてはいたが、まさか僕などに声がかかるとは夢夢思ってもいなかった。資料として事務局の高知新聞社から送られてきた歴代審査員をみて、そのそうそうたる顔ぶれに、さらに驚いたのである。主な写真家を上げてみよう。浜谷浩、木村伊兵衛、伊奈信男、金丸重嶺、渡辺義雄、石元泰博、渡辺勉、岩宮武二、植田正治、奈良原一高、三木淳、林忠彦、細江英公、秋山庄太郎、稲村隆正、田沼武能、森永純、野町和嘉、江成常夫、立木義浩などなど・・・・・。

審査は5日、6日の二日間にかけておこなわれるが、他にも洋画、日本画、彫刻、立体作品、グラフィックデザインなど8部門の公募審査も合わせておこなわれる。9日から25日まで県立美術館と高知市文化プラザを会場にして、展覧会が開催される。僕も審査員として作品「土佐の記憶ー津野山神楽」を出品する。久しぶりの大好きな土佐への旅なので、のんびりと地元の友人たちと会い、鰹などを味わいながらいのちの洗濯をしてこようと思っている。

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(「高知新聞」2009年9月13日付朝刊紙面)

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