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2009年8月18日 「上州故里」お盆写真日記 ・・・ その5日目。

帰京の日、地元の写真愛好家たちが一緒に撮影に行きたいというので案内をしてもらうことにした。今回巡ったのは利根、沼田地域。上杉謙信らが何度も行き来した三国街道を先ず歩いてみた。三国峠のすぐ下にある法師温泉にも久しぶりに行ってみた。父が元気な頃、母と一緒にきた懐かしい思い出の地でもある。

帰京の日、地元の写真愛好家たちが一緒に撮影に行きたいというので案内をしてもらうことにした。今回巡ったのは利根、沼田地域。上杉謙信らが何度も行き来した三国街道を先ず歩いてみた。三国峠のすぐ下にある法師温泉にも久しぶりに行ってみた。父が元気な頃、母と一緒にきた懐かしい思い出の地でもある。


三国街道から水上温泉へ抜ける峠の手前にある手打ち十割蕎麦の店。赤城高原でとれた玄蕎麦を石臼挽で食べさせてくれる。昼のみの限定である。蕎麦好きの弟夫婦が毎週通っているという店で、「兄貴、とにかくうまいから一度行ってみてよ」とやたらと進めるので遠かったがやってきたのだ。確かに蕎麦も一品だったが400円の山菜天麩羅に感動した。この時期に籠のなかに揚げてあったのは、あかだ、うまぶどう、独活の葉、みょうが、真竹の筍、山桑など。そのどれもが食感あり、ほのかな味がするのだ。

三国街道から水上温泉へ抜ける峠の手前にある手打ち十割蕎麦の店。赤城高原でとれた玄蕎麦を石臼挽で食べさせてくれる。昼のみの限定である。蕎麦好きの弟夫婦が毎週通っているという店で、「兄貴、とにかくうまいから一度行ってみてよ」とやたらと進めるので遠かったがやってきたのだ。確かに蕎麦も一品だったが400円の山菜天麩羅に感動した。この時期に籠のなかに揚げてあったのは、あかだ、うまぶどう、独活の葉、みょうが、真竹の筍、山桑など。そのどれもが食感があり、ほのかな夏山の香りがするのだ。


旅の締めは何と行っても温泉で一風呂浴びるのがお決まりである。この日は、僕の穴場の湯へ案内した。月夜野の本当に山の中の一軒屋である。しかし、この湯が無色透明だが、やわらくなんとも云えない味わいのある湯なのだ。このすぐ近くに友人の陶芸家がいて、いまでもりっぱな登り窯を焚いている。この日も寄って奥様手作りのアイスクリームなどごちそうになった。もってある器は、旦那の作品だからよけい引き立つのだ。この6月にも新宿・小田急デパートで作陶展を開いたばかり。僕も彼の陶器は普段使いがとてもよく、いつも愛用している。

旅の締めは何と行っても温泉で一風呂浴びるのがお決まりである。この日は、僕の穴場の湯へ案内した。月夜野の本当に山の中の一軒屋である。しかし、この湯が無色透明だが、やわらくなんとも云えない味わいのある湯だ。そして驚いたのは、入浴する人はみな手にハエ叩きを持っていることだ。最初は何事かとおもったがすぐにわかった。下の谷川からアブがやってくるのである。僕は殺生はしたくなかったので、アブが飛んでくると湯のなかに潜ることにした。おもしろい光景であった。このすぐ近くに友人の陶芸家がいて、いまでもりっぱな登り窯を焚いている。この日も寄って奥様手作りのアイスクリームなどごちそうになった。それを盛っている器は、旦那の作品だからよけいに食べ物が引き立つのだ。この6月にも新宿・小田急デパートで作陶展を開いたばかり。僕も彼の陶器は普段使いがとてもよく、いつも愛用している。

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