写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

2009年6月13日  新発見が続く、生物多様性の宝庫・沖縄の泡瀬干潟を守れ! 

梅雨空が続いていますが、皆さんお元気ですか。5日ぶりのブログです。僕の写真仲間で、とりわけ親しくしている写真家がいます。その一人は、北海道の摩周湖と屈斜路湖に程近い森に暮らす水越武さん。二人目は、信州の諏訪湖が見渡せる岡の上に暮らしている石川文洋さん。もう一人は、沖縄の泡瀬干潟が一望できる丘に暮らす小橋側共男さんだ。僕は彼らのことを「写真仙人」と密かによんでいるが、その南の仙人・小橋川さんから先日、突然電話がかかってきた。「いま、那覇空港、これから東京へ行くけど会える?」と。琉球の人は、いつもこれだ。音信不通の時は1年でも2年でも音沙汰がない。久しぶりにと思えば直ぐに会いたいとくる。でも僕は、こういうスッパとした生き方の沖縄の人が好きである。

彼は、石垣島の新空港建設問題で、美しい白保の珊瑚礁を守った写真家として知られているが、今また、新発見の生物が次々と続き、世界的にも注目されている泡瀬干潟の自然を守る運動の先頭に立っている。もうこの地に住み着いて10数年は経つ。泡瀬干潟「自然の権利」訴訟の原告団長を務め、昨年沖縄地裁で、県、市の埋め立て工事への予算差し止めを勝ち取った。しかし国や地方冶自体は、埋め立て工事をいまだ強行している。干潟を守る会の代表も務める小橋川さんは、朝夕毎日干潟を数時間かけて歩いているが、その姿は正に干潟を守る仙人に見える。ぜひ、みなさんもこの豊かな生物多様性の宝庫・泡瀬干潟を後世に引き継ぐために、ご協力ください。泡瀬干潟を守る連絡会 ホームページ

僕がもう30年ほど通っている琉球料理の店で。2代目の主人と歓談する小橋川さん。
僕がもう30年ほど通っている琉球料理の店で。2代目の主人と歓談する小橋川さん。

さて、その小橋ちゃんと、30年来通っている池袋の琉球料理の店など梯子して、僕の家に帰った。そして明け方まで、写真のこと、環境問題のこと、沖縄のこと、人生のことなどなど。語り明かしたのである。まるで青春時代へとタイムスリップしたかのように。・・・・・彼が沖縄へ戻った翌日に、東放学園映画専門学校・プロモーション映像科(2年生)の特別授業へ招かれた。1時間半の講義であったが、音楽家で映像作家でもある友人の金大偉君が、ゲスト講師として呼んでくれたのである。50人程の生徒のうち約30パーセントを占める海外留学生たちの熱意には、感心させられた。講義が終了した後で、僕を取り囲んで次々と質問したのは、みな中国、韓国、台湾などの青年たちであった。何か学生時代に帰ったような楽しい時間であった。

僕が作った夏野菜のさっぱり料理。器は沖縄の壺や焼きが多い。
僕が作った夏野菜のさっぱり料理。器は沖縄の壺や焼きが多い。

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